2017年06月26日

カエルの鳴かない梅雨

2017年6月下旬。
 昨年の6月を最後にブログを中断していました。
昨年最後の6月のブログの後に続いた高温多雨の異常気象の影響はすさまじく、それは冬近くまで続いてしまいました。
レタスはどんどんとうが立ってしまって出荷が間に合わず、葉レタスは苗のうちにとうが立って黄色くなり、使えないものとなりました。
北杜市の大半ではキュウリが大変な不作となり、ほとんど入手できなくて急きょ青森の農家さんに応援を頼んでのピクルス作りとなり、例年の半分もピクルスを作ることはできませんでした。
ブルーベリーは6月中旬に熟れてしまい、本来の出荷時期にはほとんどがとても使えない状態になってしまったため、ジャム作りも中止せざるを得なくなりました。そうかと思えばグリーンズッキーニは長野県で出来すぎてしまい、出荷停止になってこれも入手が難しくなってしまいました。
ジャガイモは出来が悪く小さなものばかりとなり、北海道では深刻なジャガイモ不足が起きるまでになりました。タマネギは外皮がどんどん溶けてしまうので、その対処に追われました。都心ではタマネギの価格が高騰したようです。
 秋口にやっとカボチャあたりで少し落ち着きを見せたようですが、不安が募るばかりの一年があっという間に過ぎました。

今年は春先は気象的には良いように見えたのですが、やはり昨年からの影響が次々出てきているように思えます。
 例年なら当たり前に出てくるはずの山菜が記録的な遅さの成長で、ゴールデンウィークを過ぎてやっと収穫できたのですが、全体的に不作の様相を見せていました。ハーブ関係者は当たり前に出てくるはずのカモミールがほとんど全滅に近くてハーブティーが作れないで困っています。

 一番驚いたのが、お米です。最初の種もみが発芽せず、二回目でやっと発芽したために、田植えが例年より一か月近く遅くなりました。
 やっと田植えが終わっても、今度は稲の生長が大変遅くて関係者をハラハラさせています。追い打ちをかけるように梅雨に入ったばかりだというのに深刻な水不足で、田んぼが干上がりかけては水を入れています。

 昨年の雪不足の影響もかなり大きいと思いますが、雨がとても少ないようです。
例年ですと今時分はザーザーと用水路の水音が騒がしく、田んぼは水で潤っているのですが、今年は水不足のために水が止められていて、恐ろしく静まり返った田んぼです。
 
カエルの声がまったくしません。カエルの鳴かない梅雨、それはとても不気味な静けさです。6月始めはやけに寒く、冷夏のような感じもしていましたが、最近は気温的にも例年並みになったのではと思っていましたが、なにかがおかしい、そう感じられてなりません。
羽虫も大変少なく、昆虫全般が少ないように思えます。例年ならもう見られる蚊柱もまだ立っていません。
 羽虫を追って空中を舞いながら餌を捕るツバメが、地上に降りて地面の何かを啄んでいる光景ほど異様なものはありません。そんな光景を見るようになりました。
 ゴールデンウィーク頃には鳴いていたカッコーが、例年ならもううるさいほど鳴く時期だというのに静まり返って声さえ聞こえません。
 
今年の夏がどんな夏になるか、ザワザワするような気持でいます。どうかすべてが無事でありますように、今年は無事に農作物が育ちますようにと思わずにはいられません。

IMG_1370.JPG

posted by ねこ at 22:36| Comment(0) | 日記

2016年07月17日

異常気象

6月の中旬あたりから作りのシーズンに入りました。
7月の今位からがシーズン真っ只中。また忙しい季節がやってきました。
 
6月中旬から梅ジャム作り。毎年熟れた梅の入手が難しくてあきらめていた梅ジャムですが、今年は皆さまのご尽力で素晴らしい梅を入手できました。
 毎日朝から晩まで梅に囲まれてジャム作りに追われていました。梅の素晴らしい香りの中で過ごす日々、いくら良い香りでもいくらきれいな梅でもこれだけ囲まれていれば嫌になるに違いないと思いましたが、不思議なもので何故か飽きないものです。熟れた梅の香りはまるで花の香りのようで、心癒されて、飽きることはなく、美しく黄色く熟れた梅の実は、本当に見飽きることはありませんでした。そこに紅が差した品種の梅は、まるでひな祭りの色合いのようで、何度見ても飽きることない美しさでした。
 
梅ジャムの作りが終わらないうちに、7月始めにはジェノベーゼ用バジルが届きましたので、ジェノベーゼペースト作りも併せて始まりました。
 今年は宇宙農民の楠瀬さんのジェノベーゼバジルを使わせていただきました。楠瀬さんのジェノベーゼバジルは、柔らかくて香りも色も良く、大変良いバジルでしたので、ペーストのできもいつもより良く仕上がったと思います。
 うちのジェノベーゼペーストは、一切火を通さない生バジルを使用した、本場と同じ作り方なので、かなり好き嫌いがあるのかもしれませんが、やはり夏には欠かせないおいしいペーストだと思います。

 ジェノベーゼの作りが終わるか終わらないかのタイミングで最初のキュウリが届きました。
 キュウリが届いたら、作りの季節は本番に入ります。ピクルス作りが始まりますので、もう休むとかのんびりするということは秋までお預けです。これからひと夏、せっせとピクルス作りに励まなければなりません。
 それに、もう間もなくブルーベリーのシーズンに入りますので、ジャム作り、ソース作りにも追われます。
 
またお店には様々な加工品が並び始めて、賑やかな季節がやってきます。
 お店のレストランメニューも初夏から盛夏のメニューに変わり、賑やかになります。
 
季節はそれぞれ楽しく、心躍るものですが、夏はざわめきのような、ワクワクする特別な季節です。

 それにしても、今年は異常気象としか思えません。こうやって例年どうりに作りができているのが奇跡のように思える異常さです。
 
今年は山梨から長野にかけて、梅が不作または凶作で、梅の奪い合いが起きるほど梅が不足していました。うちがジャムが作れるほど十分な梅を確保できたのは、本当に皆さまのご尽力のおかげでした。フェリチタ事務所の松本さんと、八ヶ岳名水会の仁田坂さんには本当にお世話になりました。
 
レタスもあまりの暑さのせいで、どんどんとうが立ってしまって、溶けてしまって、本当に大変な状況での収穫だったようです。あまりの成長や傷みの早さに農家さんも収穫が追い付かず、畑ひとつ放棄してしまったのですが、その畑のレタスは好きなだけ持っていって良いですよと言われまして、おかげでうちはその畑から新鮮なレタスを一杯いただいてはレタスたっぷりのサラダをお客様にお出ししました。ありがたいような、申し訳ないようなでした。
 タマネギはやけに大きなものが多く、かといえば小さすぎるものも多く、ちょうど良い大きさが少なかったように思いますし、ジャガイモも出来が悪いかったところが多いのか、小さなジャガイモが一杯できてしまったところも結構あったようです。

 今年はまだ台風がひとつも来ていません。かなり深刻な渇水も心配されます。

 どうかこれからの夏野菜、秋野菜が無事に育って無事に良い野菜が収穫できますようにと祈るばかりです。


dog113.JPG


posted by ねこ at 23:42| Comment(0) | 日記

2016年06月07日

新ごぼうの思い出

 ぼちぼち新ごぼうが出始めました。
新ごぼうで何を作ろうかと考えると必ず心に浮かぶ風景があります。

 梅雨入り前の晴れた日の昼下がりに母が井戸端で新ごぼうのささがきを作っている風景です。
 学校から帰ってきて母が井戸端で新ごぼうのささがきを作っている日は、夕飯は必ず決まって父の好物のどじょうの柳川鍋。
 
 当時はどこの魚屋さんでも活きたどじょうが入手できた時代で、それをその場でさばいてくれたものです。
 
 母の柳川鍋は独特で、一般的には生のごぼうをそのまま使うのですが、母は新ごぼうを先に軽く薄味の甘辛に煮て少し柔らかく味がついた新ごぼうを柳川鍋にたっぷり敷き詰め、腹開きにしたどじょうを乗せて煮て卵をまわし入れるものでした。
 父の友人達にも大変評判が良く、新ごぼうの季節には何回も食卓に出る献立のひとつでした。

 子供だった私には、どじょうの骨っぽさがどうにも嫌でたまらなくて、お肉で代用して欲しいなどといつも思っていたのですが、いつの間にか田んぼからどじょうがすっかり姿を消してしまい、柳川鍋という料理そのものもすっかり姿を消してしまいました。
 
 今となっては無性に懐かしい料理です。
 田んぼにふたたび生き物たちが戻ってきて、どうじょう達のいる田んぼに戻って欲しいと願って止みません。

 もうひとつ新ごぼうの料理の思い出。
細く細く切った新ごぼうのてんぷら。カリっとカリカリになるまでよく揚げた新ごぼうのてんぷらもまた、父の好物で、母がよく作った料理です。
 こうやって書いていると、次々と思い出が蘇ってきてしまいます。
 新ごぼうが手に入ったらひさしぶりに思い出の料理を作ってみましょうか.....。


yjimage.jpg


posted by ねこ at 22:50| Comment(0) | 日記