2016年06月07日

新ごぼうの思い出

 ぼちぼち新ごぼうが出始めました。
新ごぼうで何を作ろうかと考えると必ず心に浮かぶ風景があります。

 梅雨入り前の晴れた日の昼下がりに母が井戸端で新ごぼうのささがきを作っている風景です。
 学校から帰ってきて母が井戸端で新ごぼうのささがきを作っている日は、夕飯は必ず決まって父の好物のどじょうの柳川鍋。
 
 当時はどこの魚屋さんでも活きたどじょうが入手できた時代で、それをその場でさばいてくれたものです。
 
 母の柳川鍋は独特で、一般的には生のごぼうをそのまま使うのですが、母は新ごぼうを先に軽く薄味の甘辛に煮て少し柔らかく味がついた新ごぼうを柳川鍋にたっぷり敷き詰め、腹開きにしたどじょうを乗せて煮て卵をまわし入れるものでした。
 父の友人達にも大変評判が良く、新ごぼうの季節には何回も食卓に出る献立のひとつでした。

 子供だった私には、どじょうの骨っぽさがどうにも嫌でたまらなくて、お肉で代用して欲しいなどといつも思っていたのですが、いつの間にか田んぼからどじょうがすっかり姿を消してしまい、柳川鍋という料理そのものもすっかり姿を消してしまいました。
 
 今となっては無性に懐かしい料理です。
 田んぼにふたたび生き物たちが戻ってきて、どうじょう達のいる田んぼに戻って欲しいと願って止みません。

 もうひとつ新ごぼうの料理の思い出。
細く細く切った新ごぼうのてんぷら。カリっとカリカリになるまでよく揚げた新ごぼうのてんぷらもまた、父の好物で、母がよく作った料理です。
 こうやって書いていると、次々と思い出が蘇ってきてしまいます。
 新ごぼうが手に入ったらひさしぶりに思い出の料理を作ってみましょうか.....。


yjimage.jpg


posted by ねこ at 22:50| Comment(0) | 日記

レタスの旬

6月はレタスの季節。レタスの旬です。

 レッドリーフレタス、リーフレタス、ロメインレタス、玉レタス、こんなにレタスって種類があったのかというほどのいろんなレタスが次々と出てきます。

 いつも農家さんとレタスの話しをするたびに農家さんが困りごととして話すのが、夏にレタスを求められることが大変多いということ。どうやら巷では、レタスの季節は夏だと思っている方々が思ったより多いようです。

 レタスの旬は6月。夏にレタスというのは季節はずれで、夏にレタスを頼まれても農家さんは困るばかりです。
 夏でもレタスができるとしたら、相当高度の高い涼しい場所で、それもかなりの農薬を使用しないとなかなか難しいものです。
 
 6月の今が旬のレタス、おいしいレタスを一杯召し上がってください。
 
八ヶ岳の風でも、おいしいレタス料理をご用意したいと思っています。


reimg.jpg


posted by ねこ at 22:43| Comment(0) | 日記

いよいよシーズンの幕開けです!

 昨日家の敷地に自生しているフキを刈り取りました。
梅の話しがちらほらし始める頃になると、まもなくラッキョウが出始めます。
ラッキョウの手配をする頃には、フキが丁度良い大きさになっていて、慌てて刈り取り調理します。
その数日後にはラッキョウが届き、今度は夜なべ仕事でラッキョウの漬け込みに追われます。そして間もなく梅仕事の季節がやってきます。

 そうやって5月が過ぎると、いつもながら季節に追われるように作りのシーズンに突入します。毎年のことなので心得ているつもりなのに、なぜか毎年忙しさに追われてしまいます。季節の先手を打つのはなかなか難しいものです。

 6月上旬の今の梅は、主に固い青梅が中心で、梅酒や梅シロップなどに使われます。
 私は青梅はほとんど使わないので、私の梅仕事は6月中旬あたりからになります。
6月中旬の一般的には梅雨入り直前あたりの、黄色く熟れた梅干し用の素晴らしい芳香の梅を使用します。
 梅干しの下漬け、梅のハチミツ漬けも私はこの梅干し用の熟れた香り高い梅を使います。梅の素晴らしい香りの中で仕事をしていると、なんだかとても幸せな気持ちになります。
 
 梅雨入りの頃になると、さらに熟れた梅の実が、木からどんどん落ちてくるようになります。この自然に落ちた一番熟れた梅が梅ジャムになります。この頃はひたすら梅拾いが仕事です。
 
 下漬けされたラッキョウは、長い時間かかって静かに熟成しながらいくつもの工程を経て蜂蜜漬けになり、さらに半年以上の熟成を経てやっと皆さまにお届けできるので、来年のお話し。
 
 梅干しは、下漬け、本漬け、そして梅雨明け頃に土用干しを経てやっと梅干しになり、さらに熟成させるので、これもお口に入るのは来年のお話し。
 梅の蜂蜜漬けは、お店の梅ソーダになるのですが、これもじっくり成分を出しながら熟成させ、さらに冷蔵庫で低温熟成させてからお出しするので、皆さまのお口に入るのは、これまた来年のお話し。
 
 加工は本当に気の長い仕事です。

image.jpg



posted by ねこ at 22:38| Comment(0) | 日記